「75歳でも現役エンジニアでありたい」と人材価値を高め続ける雑食系エンジニアのキャリア
「75歳でも現役エンジニアでありたい」と人材価値を高め続ける雑食系エンジニアのキャリア

最終更新日: 2024-06-10

「75歳でも現役エンジニアでありたい」と人材価値を高め続ける雑食系エンジニアのキャリア

フリーランスエンジニアとして活躍されているだけでなく、YouTube事業やオンラインコミュニティ事業、オンライン学習サービス事業と多くの事業に取り組まれている勝又さんにお話しをお伺いしました。

目次

──ご経歴についてお伺いできますでしょうか?

営業職からキャリアをスタート、転職し人事給与パッケージソフト企業にてエンジニアにジョブチェンジ。その後グラフィックソフト系の企業、SES企業やSIerなどでキャリアを積んだのち、2010年頃にWeb業界に移り自社開発案件などに従事するようになりました。これまでのキャリアにおいてはバックエンドの開発を担当することが多かったですが、インフラやDevOps、技術顧問やアドバイザーなども経験し、直近はインフラ周りの業務に携わることが多いです。

現在は週3〜5で業務委託としての開発案件に携わり、それ以外の時間をYouTube事業、オンラインコミュニティ事業、オンライン学習サービス事業などに充てています。

エンジニアとしての開発案件だけでなく、様々な事業にも手を広げる

──フリーランスになった経緯についてお伺いできますでしょうか?

2010年頃にWeb業界に移ってきてから、色々仕事をする中で、フリーランスになっても案件を受注できるのではないかと考えていました。当時勤めていた企業から辞めても仕事を発注したいという話をもらえていたこともあり、フリーランスになりました。その後に正社員に戻ったこともありますが、現在は法人を設立して自分の会社で業務委託案件を請けています。

──フリーランスエンジニア以外の事業はどのような経緯で始められたのでしょうか?

YouTubeがきっかけです。試しに始めてみたYouTubeチャンネルが思いがけず好評をいただいて、その流れで当時流行っていたオンラインサロンを始め、さらにそのオンラインサロンの流れでオンライン学習サービス事業も始めました。

エンジニアだけだと自身で事業をやる経験はないですが、自身で事業をやってみて、会社をやるというのはこういう感じなのかというのが分かったり、人を雇う経験をしたりということを通じて、会社経営に対する好奇心をある程度満たすことができました。

人生なにごとも経験だと思っていますが、その中で会社経営はやってみたかったことの1つであり、こういう感じなんだというのが分かったことはよかったです。

自分で会社をやっているということで、他の経営者の方と共通の話題ができるなど、話のネタが増えたこともよかったです。エンジニアとしての仕事だけだと、話題や人間関係の幅がなかなか広がらないこともありますが、会社経営を通じて経験や人間関係が広がり、面白い人生経験を積むことができました。

自立心を持って面白いと思える様々な案件に参画

──フリーランスになって良かったことはどんなことでしょうか?

準委任契約で働くため、時間の融通が効くということと、職歴が汚れないということがメリットです。正社員で色んな仕事を転々とすると職歴が増えてしまってマイナスになることがあります。しかし個人で業務委託案件を受けていくとそうはならないので、今後もし正社員に戻ることがあってもその間の職歴が企業さん側から見てネガティブ評価にならないというのがよいところですね。そういう感じで歴が増えることを気にせずに色んな案件にチャレンジできるのは大きなメリットの一つだと思います。。

自身としても飽きっぽいところがあり、1つの案件で長くても2年くらいで新しいことにチャレンジしていくことが多いです。

会社に甘える気持ちがなくなることもメリットだと思います。帰属意識・依存性がなくなるため、誰かにもたれかかっている感じがなく、たくましくなりますね。

──フリーランスになって苦労したことはどんなことでしょうか?

フリーランスになりたてのころはエージェントに頼らず自身で案件を探すことにこだわっており、なかなか面白い案件に巡り会えないこともありましたが、そのこだわりをなくしてから面白い案件にも入れるようになりました。 あとは少し確定申告が面倒だったことくらいです。

選択肢は幅広く持ち、人材価値が高まる案件を選ぶ

──当初、案件探しを自身でやることにこだわっていて上手くいかないことがあったというお話がありましたが、そこからの考え方の変化のいきさつについてお聞かせいただけますでしょうか。

色々な経験をしたことで、長期的利益に繋がるのであれば案件の受注ルートにこだわる必要はないという考えに至りました。僕はよく「発散と収束」という考え方をお話するのですが、何か意思決定をする時にはできるだけ幅広い選択肢を検討して打ち手を考えておいて、それから絞り込んでいく方が後悔の少ない意思決定がしやすくなると思います。

案件を探すにあたっても、ルートを限定せずに幅広く探した上で、その中で自分が一番成長できる、人材価値が高まると思える案件に入るのが、長期的にはお金の面でもエンジニアとしての健康寿命の面でも得をする可能性が高いと考えています。逆に、お金が良いからといっていわゆるレガシーな案件とか今までの案件の焼き直しみたいなプロジェクトに入ってしまうと、その期間のお金は最大化できるかもしれませんが、長期的に見ると損をする可能性が高いと思っています。

自分自身がエンジニアとして人材価値を成長させられる、その成長が止まらない状態にしておくことが、エンジニアとしての健康寿命を長くする上でも、キャリア全体における単価を最大化する上でもベターな意思決定だと考えています。

人材価値を高められる、好奇心が満たせるような案件をエージェントには期待したい

──そういったお考えの中で、エージェントに求めることはどのようなことでしょうか?

その時の自分の要望に近い案件を持っていることです。その他のサポートはさほど重要視していません。重要なのは自分の人材価値を高める上で良い案件をたくさん持っていることなので、色々なサポートをやってくれるよりも、人材価値を高められる、好奇心が満たせる、単価もよい案件を持ってきてくれるのが一番ありがたいですね。

Findy Freelanceのありがたい点としては、時間単価ベースでの精算となることです。精算幅としてよくある「140-180時間」の場合だと、140時間以上稼動しても、180時間を超えるまでは単価が変わらないため稼動するモチベーションが上がりづらいです。

自社開発企業の色々な面白い案件を集めて欲しいと思っています。また、新規開発系やインフラをまるっとリプレイスするなど、0→1の案件が自身の好きで得意なフェーズであることもあり、そういう案件が多くあると嬉しいです。それ以外にも、平日夜や休日に参画できる案件もニーズがあるのではないでしょうか。

その点でいうと、現在参画中の企業さん(Findy Freelance経由でご紹介)は自分に合っていると思っており、ゼロから開発するフェーズで、使う技術も先進的なご志向を持ってらっしゃるので、とても良いですね。

75歳まで現役エンジニアとしてやっていけることを証明したい

──今後のキャリアプランについて教えて下さい。

75歳まで現役エンジニアとしてやっていきたいです。高齢者になった時にやることを見つけるのが非常に難しいという話を聞くこともありますが、自分がその年齢になった時に世の中に一番貢献できることはやはりエンジニアリングなのではと考えています。ずっと専門性を維持し続けられれば75歳になってもエンジニアであり続けることは不可能ではないと思っています。

直近でいうとインフラ周りに携わることが多いですが、バックエンドの最新の技術をキャッチアップしたりアプリケーションのアーキテクチャ設計などに携わる機会を増やしたいです。バックエンド・インフラ両方の最上流から入っていける方が引き合いが強いのではと考えています。新規開発などで考えると、優先順位的にバックエンドの方が先に声がかかりやすく、その一番先に入ったエンジニアを基準にして他の開発者の単価が決まっていくことが多いです。バックエンドの開発が始まる最初のタイミングから入っていく方が人材価値が高まりやすく、単価交渉もしやすいので良いですね。

常に最新技術をキャッチアップし続けることです。そこさえしっかりやれていれば将来の不確実性に対応しやすいと思います。最新技術をキャッチアップしていくことが自分自身のニーズの維持をしていく上で重要だと考えています。

エンジニアや高齢者に対するステレオタイプを変えていきたいという思いもあります。例えば、◯◯歳になったらもうコードを書くよりマネジメントの方に移っていかなければならないとか。本当にそうなのか?と思っています。今も50歳でバリバリ手を動かして最新の案件でやっているということは証明できていますが、75歳になっても現役でエンジニアとしてやれることを、自身のキャリアを通じて証明してみたいなと思っています。

何事も経験。フリーランスになることもその中のひとつ。

──フリーランスを目指す人へのアドバイスをお願いいたします。

フリーランスになることに関して、もっと気軽に考えていただいて大丈夫だと思います。なったことない人はなることについて深刻に考えがちですが、フリーランスは不可逆なものではなく、なってみて向いてなかったらまた正社員に戻れば良いという程度のものです。

今はその時々のその人のライフスタイルや趣味嗜好に合わせて働き方やワークスタイルを自由に選べる時代で、それができるのがエンジニアという仕事です。会社を興すということもやりやすくなっており、誰でもできる時代なので、何事も経験と思ってやっていくのが良いのではと思います。

型にハマらないことです。あの人がこう言ってるからこうじゃなきゃダメだとか、みんながこうだからこうしなきゃいけないということもないと思います。例えば海外で住みながら日本の仕事を受けることもできるので、自分がやってみたいと思ったことはステレオタイプにハマらずにやってみるのが良いと思います。お金を貯めるということも、30代を過ぎたり家族ができたりして守るべきものができたなら話は別ですが、20代など若いうちはそこまで考えなくてもどんどん面白そうなことにお金を使っていくのもありなのではないでしょうか。

例えばしばらく仕事を休んで海外を放浪するなど、気軽に色んなことをやってみるのが良いと思います。自身も以前に2年間くらい、年間平均で200日くらいクラブに遊びに行くなどしていましたが、その期間もスキルは成長していましたしエンジニアとしてのキャリアは問題なく続けられています。仕事に囚われすぎずにその時にしかできない体験をたくさんしておくのが大事だと思います。フリーランスになることもそういった色々な体験の一つではないでしょうか。

選択肢が多い方が将来が広がっていきやすいと思います。フリーランスを一回やったことがある人は、何かあった時にフリーランスになろうか正社員に戻ろうかと選ぶことができますが、正社員しかやったことのない人の選択肢は正社員だけしかないですからね。

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