株式会社LayerX × Findy Freelance|紹介事例インタビュー

複数の事業を同時並行で立ち上げるコンパウンド戦略をとっている株式会社LayerXでは、2023年11月に新設されたAI・LLM事業部において「Findy Freelance」を活用いただいています。今回は、LayerXの松尾さんにインタビュー。導入から約3ヶ月という短期間で、アルゴリズムエンジニア3名、ソフトウェアエンジニア1名、SRE1名と幅広い職種かつ複数名を迎えられた背景に迫ります。

■株式会社LayerXとは

法人支出や人的資源管理などに関する業務効率化クラウドサービス「バクラク」シリーズなどを開発・提供するスタートアップ。コンパウンド戦略をとっており、エンタープライズ企業や行政のLLM活用を支援するAI・LLM事業では、2024年6月にノーコード・ノープロンプト生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」をリリース。そのほか、合弁会社にてソフトウェアを駆使したアセットマネジメント・証券事業も展開している。

■松尾 彰大さん|AI・LLM/Fintech グループ HRBP/Talent Acquisition マネージャー|@highnumber2

エン・ジャパンにてCAREER HACKの立ち上げ・編集長を経験した後、メルカリに入社。HR Mgr・インハウスエディターとして、メルカリJP・メルペイの組織・事業拡大を経験。hey(STORES)、10Xを経て2024年より現職。

「正社員採用だけはリスクが高い」不確実性の高いAI・LLM事業における組織づくりの難しさ

Findy Freelanceを活用いただいているAI・LMM事業部は2023年11月に設立された新設の事業部ですね。当時どのような課題があったのでしょうか。

採用に限らず、組織づくりの難易度が高かったです。

THE MODELのようにある程度ビジネスモデル・組織の型があるようなSaaS事業(「バクラク」シリーズ)とは異なり、AI・LLM事業は技術的にも進化の過程にあり、事業モデルもカチッと定まりきっていない不確実性の高い新規事業でした。初期導入企業に対しても、課題がどこにあるのか一緒に探していくところからのスタート。そんな探索的なフェーズの中で、どのようなアプリケーション・プラットフォーム開発組織であるべきなのか。立ち上げ当初はとても悩みました。

 

事業部の立ち上げ当初から、フリーランスの方にご協力いただくことは決まっていたのですか?

当初から正社員採用と並行してフリーランス・副業の業務委託の採用も進めていました。ただ、特にアルゴリズムエンジニアの正社員採用はなかなか難しくて……。

理由は2つ。まず転職・採用市場において圧倒的に少数の人材であること。シンプルに新しい技術や領域に特化したポジションであり、経験者は非常に少数。求人に合致する方とお話する機会を得るのも一苦労です。

そして、事業フェーズに合致した正社員採用がどれだけ必要かの見積もりが非常に難しいことでした。事業モデルとして何が最適か、見通しが立てづらく、LLMのチューニングや基盤開発に関して、例えば何人月でどれだけの機能開発や 保守運用、精度向上ができるか最初はまだわからない状態でした。先が見えない分、正社員を何人、どのくらいの期間で採用すればいいのか、採用計画でさえ立てづらい状況だったんです。

 

そう考えると、いきなり正社員採用だけに力をいれるのはリスクや難易度が高かったんですね。

はい。その状況下では、ある程度流動的に稼働条件を調整できるかつ、早期での稼働が見込めるフリーランスエンジニアの力が必要不可欠でした。

Findy Freelanceでは、一人目から事業や組織に合致したプロフェッショナルな方をご紹介いただけたため、とても助かりましたね。

 

Findy Freelanceの魅力は、誠実なパートナーシップと正社員化推奨というサービス設計にあり

Findy Freelanceを導入することになった経緯を教えてください。

もともとLayerXではFindyを積極的に活用しており、担当者の方と密なコミュニケーションを行っていました。私自身、スタートアップに特化したフリーランスエンジニア紹介サービスであるFindy Freelanceは以前から承知しており、スピーディーな紹介を期待してまずお話を伺ったんです。

サービスコンセプトとしても単純なフリーランス紹介にとどまらず、業務委託をきっかけに正社員化を目指したい弊社の考えと、正社員化を応援・推奨してくれるFindy Freelanceの思想がマッチしていると感じたため、Findy Freelanceを使い続けています。

 

実際にFindy Freelanceを導入していかがでしたか?

使い勝手の良いサービスだと感じています。フリーランスの方から稼働時間の申請が届いて承認する際に、感謝の言葉やフィードバックコメントを送ることができるのも嬉しいですね。フリーランスの方との関係構築にも役立ちますし、企業とフリーランスの双方が納得して働けるようにサービス設計されているのだなと思いました。

 

カスタマーサクセスの対応はいかがですか?

最初の打ち合わせ時に詳細を伝えられない部分があったにも関わらず、話を噛み砕いてこちらの希望を正確に汲み取ってくださったのが印象的でした。表面的な技術スキルだけでなく、こちらが求めているコミュニケーションレベルや経験値まで正確に汲み取り提案してくださるので、スピーディーな面談〜契約が実現しています。その上で、最初からハイスキルなエンジニアを紹介してくださったのにも驚きましたね。「こんなに魅力的な方を紹介してくれるなら、Findy Freelanceとの中長期的なパートナーシップ構築に投資をしていこう」と思えました。

現在は同期的なコミュニケーションはSlackで行いつつ、CS担当者の方と月1ペースでミーティングをしています。Findy Freelanceはパートナーシップを重視されているなと感じますし、良好なコミュニケーションが取れています。結果的に今はFindy Freelanceしか活用していません。

 

貴社で稼働しているエンジニアの方々からの満足度が非常に高いのですが、オンボーディング体制など何か工夫点はございますか?

オンボーディングの観点でいうと、契約が決まったら稼働前のタイミングで30分間チェックイン時間を設けてます。そこで、期待役割のすり合わせや「関係構築のためにも、最初の1週間、可能な範囲でオフィスに出社いただけないですか?」などの相談をしています。

この最初の1週間の出社がインパクトが大きく、顔を見て直接お話しできる期間があることで関係の質が上がるんです。先ほどお話ししたように不確実性の高い変動的な組織状況なので、参画後に期待役割が変わることも正直あります。

ただ、チェックインや出社期間を入れて対面での関係性構築をしていることでフラットなコミュニケーションが取れるため、心理的安全性も担保されやすく、結果的にエンゲージメントが上がっているんだと思います。

 

今後1~2年間が勝負!事業拡大を目指して挑戦を続けていく

今後の展開について、可能な範囲でお話いただけますか。

まだ明確なビジネスモデルをお伝えできる段階ではありませんが、プロジェクトやパートナー数が増えるにつれて、LLMチューニングや基盤開発、LLMOpsなど、面白いところがどんどん増えていくはずです。「Ai Workforce」の機能も拡充していきたいですし、業務委託やパートナーの方々にも非常に面白い機会を提供できると思います。

事業としては今後1~2年が勝負だと思っているので、引き続きFindy Freelanceを利用しながら、挑戦を続けていきたいと思います。

 

──松尾さん、ありがとうございました!