決済事業をコアとして、幅広い事業を展開する株式会社デジタルガレージでは、「Findy Freelance」をご活用いただいています。今回は、横断開発組織であるDG Technology本部 DGTエンジニアリング部の部長を務める高橋さんと、Findy Freelance経由で業務委託契約を結び、後に正社員として入社した古賀さんにインタビュー。導入前の課題や正社員登用までの経緯について、詳しく伺いました。
■株式会社デジタルガレージとは
デジタルガレージはパーパスとして「持続可能な社会に向けた “新しいコンテクスト” をデザインし、テクノロジーで社会実装する」を掲げ、社会インフラを担う国内最大級の決済代行事業者として、多様な総合決済プラットフォームを提供する決済事業を展開しています。またデジタル・リアル領域においてワンストップでソリューションを提供するマーケティング事業、国内外の有望なスタートアップやテクノロジーへリーチするスタートアップ企業への投資・育成事業などを展開しています。
■登場人物
高橋 和也さん|株式会社デジタルガレージ DG Technology本部 DGTエンジニアリング部 部長
古賀 みゆきさん|株式会社デジタルガレージ DG Technology本部 DGTエンジニアリング部 シニアエンジニア
即戦力のフリーランスがリードエンジニアとして活躍
──Findy Freelanceを導入いただく前、どのような課題があったのですか?
高橋:ベンダー比率の高さ、サービスレベルのばらつき、そしてリードエンジニアの不足です。
デジタルガレージは複数のプロダクトを抱えており、私が所属するDG Technology本部 DGTエンジニアリング部は、横断組織として各プロダクトの開発・運用を担当しています。ただ、ベンダーへの依存度が高いプロダクトもあり、横断して開発を進める中で、セキュリティや技術面においてサービス間で差が生まれてしまっている状態でした。
ガバナンスを徹底するためには、各プロダクトチームにリードエンジニアを配置しなくてはいけないと思っていたのですが、正社員採用に苦戦していて……。さらに、グループ会社の若手メンバーが弊社に多数ジョインしていて、彼らの育成を担ってくれる存在も必要でした。「開発」と「若手メンバーの育成」という二つの面で、リードエンジニアの不足が課題となっていたのです。
──高橋さんは前職でもFindy Freelanceをご利用いただいていたそうですね。
高橋:はい。Findy Freelanceは、エンジニア紹介の際にその方の正社員意向の有無も教えてくださるところが良いポイントでした。業務委託で契約したあと、会社側とエンジニアの希望がマッチすれば、社員登用できるというのも気に入っています。会社としては正社員を採用したいのが本音ですが、なかなか難しい。そこで、人材不足をスピーディに解消するために、フリーランスエンジニアの活用を進めてきました。Findy Freelanceを導入することで、スピード感を持って人材不足を解消できましたし、結果として正社員採用にもつながり、とてもうれしかったです。
──Findy Freelanceに登録しているユーザーについて、どのような印象をお持ちですか?
高橋:現場で即戦力として活躍できるスキルを備えた方が多いですね。。弊社では、現在5名の方にリードエンジニアとしてご活躍いただいています。若手メンバーの育成にも関わっていただいており、本当に助かっています。

即戦力のフリーランスがリードエンジニアとして活躍
──古賀さんがFindy Freelanceに登録されたきっかけを教えてください。
古賀:知人からの紹介です。FindyFreelanceのサービスの内容を見たところ、GitHubと連携すれば、スキル偏差値や時間単価を診断できるという点が自分のスキルを客観的に把握できて面白そうだと思いました。
──Findy Freelanceでデジタルガレージを紹介された時、どのように感じましたか?
古賀:会社規模が大きく、かつ自社プロダクトを持っているというところに魅力を感じましたね。
──業務委託で働くようになって、いかがでしたか?
古賀:良い人が多くて働きやすい会社だと思いました。正社員とフリーランスで対応できる範囲に差がなく、業務に責任を持って進められるのも良いところだと思います。フリーランスだと育成やマネジメントには関われないことが多いのですが、デジタルガレージではそこも含めて任せていただいて、とてもうれしかったです。
高橋:古賀さんとの面接時に「若手メンバーの育成に課題がある」と伝えたら「やってみたいです」と言ってくださったんですよ。スキルが高いのはもちろんのこと、その一言が決め手の一つでした。古賀さんはメンバーとコミュニケーションをとって、どんどん巻き取って進めてくださるので、すぐに「安心して任せられる方だ」と確信を持ちました。積極的に若手メンバーの育成も引き受けてくださり、チームをどんどん引っ張ってくれる頼もしい存在です。
──初期段階から信頼関係が構築できていたのですね。とはいえ、業務委託からの正社員登用は難しい面もあると思います。会社としては、どのような取り組みをされていたのですか?
高橋:業務委託での稼働がスタートして、しばらくしてから「古賀さんに正社員になって欲しい」と思うようになったのですが、何か特別な取り組みなどはしていなかったと思います。こちらから一方的にアプローチをかけるのは、良くないような気がしていたんです。
古賀:高橋さんから何度かランチに誘っていただきましたよね。そのあと、事業部のメンバーやプロダクトマネージャーを交えたミーティングで「正社員になりませんか?」という話をしていただきました。
──古賀さんが正社員になろうと思った理由もお話いただけますか。
古賀:以前から、正社員に復帰することも検討していました。また、デジタルガレージはメンバーとの相性がよく、プロダクトもとても面白くて、長く深く関わっていきたいなと思っていたんです。そのような中でのお誘いだったため、正社員になることを決めました。
高橋:話を受けてくださって良かったです。周囲のメンバーも「古賀さんに正社員になってほしい」と言っていましたから。ただ、古賀さんほど弊社の課題にマッチしている人はなかなかいないと思うので、正社員採用のハードルが以前よりも上がったような気がしています(笑)。

生成AIのフル活用に向けて採用にも注力していく
──今後の展望について、可能な範囲でお話いただけますか。
高橋:DG Technology本部としては、生成AIを活用して生産性を向上するとともに、生成AIにおいてネイティブな若手メンバーの育成にも注力していきたいと考えています。
──ちなみに、現在はどのように生成AIを活用されているのですか?
高橋:Cursorを標準のエディタとして採用し、コーディングの効率化を推進しています。上流工程も効率化できるように、生成AIを活用する取り組みを始めています。
古賀:私のチームでは設計段階から生成AIを活用しています。具体的には、機能を追加する際に、Cursorに既存システムについて調査させ、システムの概要や機能追加に必要な修正箇所を洗い出させます。BacklogとCursorを連携しているため、その調査結果に基づいたチケットもCursorで自動作成しています。
ただし、生成AIだけでは漏れもあるため、Cursorで作成したチケットをメンバーが確認し、不足している部分を修正します。その後、Cursorに実装させる、という流れですね。チケットの分割もCursorで自動化しています。誰が操作しても同じレベルのチケットが出力されますし、Cursorは履歴が残るため、チーム内で活用内容を共有できるのがメリットだと思っています。
高橋:会社としては、古賀さんのように生成AIをフル活用して開発生産性を向上するとともに、若手メンバーの育成にも挑戦してくださるフリーランスエンジニアの活用を進めていきたいと考えています!
──高橋さん、古賀さん、ありがとうございました!


