2023年4月に創業し、エンタメ系のサービスを中心に大手企業の受託案件を複数手がけている株式会社ブートストラップでは、エンジニア採用において「Findy Freelance」を活用いただいています。今回は、代表取締役CEOである川田さんにインタビュー。創業間もない受託の会社にて、複数名のハイスキルエンジニアの採用に成功している背景に迫ります。
■株式会社ブートストラップとは
コンテンツサービスを運営したい出版社やコンテンツ企業に対して、Web開発や運営を代行するスタートアップ企業。エンターテイメント領域に特化しているのが特徴で、クリエイターや電子書籍といったデジタルコンテンツに関わるサービスを中心に関わっている。
■川田 寛さん|株式会社ブートストラップ 代表取締役CEO|@_furoshiki
NTTグループにてスマホ向けWebサービスの開発に関わったのち、自社サービス開発をおこなうスタートアップ企業へ転職。新規事業領域に対して、エンジニア、事業責任者、エンジニアマネージャーなどを経験し2023年に独立。受託でサービス開発をおこなう株式会社ブートストラップと、自社でサービス開発をおこなうベストオーダー株式会社の2社を経営する。
当時の採用の課題は「0→1でのプロダクト開発ができる人」が少ないこと
2023年に起業されていますね。起業当初、採用について課題はありましたか?
もともとスタートアップ企業でエンジニアリングマネージャーを経験していたり、技術者コミュニティで活発に活動をしていたということもあり、「コードを書ける」技術者を集めるという点では苦労していませんでした。ただ、「プロダクト開発の過程を理解している人」の採用には苦戦していました。
プロダクト開発の過程というと、具体的にはどういったことを意味するのでしょうか?
0→1開発から始まりグロースさせるまで、プロダクトを安定稼働させる一連のプロセスのことです。
いわゆる“ウォーターフォール的なシステム開発”と”スタートアップ的なプロダクト開発”は、同じようなプログラミング言語やフレームワークを使っていても性質がまったく異なるものです。前者の場合、誰かに言われたものをぴったり正確に作るということを強みとする一方で、ユーザーニーズを拾いながら改善していくような開発サイクルには知見がない方が多いようにみえます。後者で求められるプロダクト開発に向いたスキルや勘所を持っている人は、現状だとまだ貴重な存在だと思います。
言い換えるなら、事業会社でのプロダクト開発経験がある方をということですね。
はい。ウォーターフォール的なシステム開発とスタートアップ的なプロダクト開発とでは、解決してきた課題の特性がまったく違うと考えています。弊社の場合は、プロダクト開発を求めるクライアントが主ですので、結果として後者の事業会社でプロダクト開発を経験していたような方を求めていました。
そういうエンジニアに出会いやすかったのがFindy Freelanceだったんです。
優秀なエンジニアは短時間でアウトプットを出せる。Findy Freelanceだからこそ実現した生産性の高い開発組織
Findy Freelanceの導入理由を教えてください。
前職時代からFindy Freelanceというサービスのことは知っていたので、独立後エンジニア採用をするにあたってFindy Freelanceは当然のように導入しました。ただ独立後から現在までサービスを継続して利用している理由は、Findy Freelanceでご紹介していただいたエンジニアはプロダクトに対する当事者意識の高い方が多い傾向にあるからです。
稼働いただいているエンジニアの皆さんは忖度することなく、ストレートな意見をぶつけてくださる方が多いんですよ。ただただ生活を維持するための仕事としてエンジニアをやっているのではなく、ご自身が興味・関心のあることに取り組みたくてエンジニアをしているからこそ、プロダクト作りに当事者意識を持って直球でぶつかってきてくれるのだろうなと思います。
Findy Freelanceのメリットはどのようなところにあると思いますか?
プロダクト開発経験があり、現場をリードできるエンジニアを紹介していただけることじゃないでしょうか。実際、弊社ではFindy Freelance経由で採用した方にリーダーポジションとしてご活躍いただくこともあります。
ブートストラップ様は週2~3日で勤務される方を中心にチームを構成されていますね。その理由を教えてください。
優秀な方はみんな取り合いなので、フルタイムで時間を抑えてもらうのが難しいというのが一番の理由ですね。本当に優秀なエンジニアは、限られた時間の中でもフルタイムで働く人と同等のアウトプットが出せてしまうんですよね。最初は僕も「これだけの時間なのに、なんでここまで進んでいるんだ?」と驚きました。そんなことが続くうちに、「週1〜3日ぐらいしか付き合ってくれないような忙しい人を探してください」と、こちらからFindy Freelanceへ要望を出すようになりました。
ある案件では、週1日・週2日・週3日とフルタイムではない関わり方でFindy Freelance経由の方計3名に稼働していただいているのですが、フルタイムの他のエンジニアと遜色なく業務が回せています。半端な稼働量の人ばかりを集めてしまうと、実働時間の割に人数がやたら多くなってしまうわけですから、マネジメントコストが上がってしまうのではないかと不安に思われがちなのですが。実際はまったく気にならなかったです。
とはいえ、開発スピードが落ちる可能性もあるのではないでしょうか?
もちろん、その可能性はあります。開発スピードを保つために、弊社ではコミュニケーションやインセンティブの設計を大事にしています。オンボーディングや技術把握の時間を短縮するために、なるべく独特な技術は使わないようにしたりしています。
なるほど。細かいところで工夫されているのですね。
最近は自社サービスを開発しているスタートアップ企業でも投資家から、初期は上手く業務委託を使うことを勧められるというのを耳にしています。アーリーフェーズで資金繰りのリスクがものすごく高いのだけどシニアエンジニアの手を借りたいスタートアップや、事業フェーズの切り替わりで人的リソースを抜本的に変えることを求められている事業会社なんかは、Findy Freelanceでエンジニア採用をしながらプロダクト開発を進めていく方法がピッタリではないでしょうか。
受託案件は継続しつつ、自社サービスの開発に挑戦していく
今後の展望についてお話いただけますか。
エンターテイメント系のプロダクトを求める現場がある以上、そういったニーズに応えるべく引き続き案件の獲得は続けていくつもりです。ただ、株式会社ブートストラップという会社の規模を積極的に大きくしていきたいとは考えていません。
一方で、私が経営する別の会社であるベストオーダー株式会社で拡大を目指そうと考えています。挑戦の連続です。挑戦するにしてもまずは優秀なエンジニア集めから。そういう意味ではやはりFindy Freelanceとは相性が良かったですね。
──川田さん、ありがとうございました!