拡大期のスタートアップが語る、エンジニア活用のリアル

拡大期のスタートアップが語る、エンジニア活用のリアル

「AI革命で人々を幸せにする」をミッションに掲げる株式会社Algomaticでは、ネオセールスカンパニーにて「Findy Freelance」をご活用いただいています。今回は、カンパニーCTOの菊池さんと、Findy FreelanceのCS担当である寺門さんにインタビュー。導入のきっかけや自走力の高いエンジニアの活用に成功した背景に迫ります。

■株式会社Algomaticおよびネオセールスカンパニーについて

Algomaticは、2023年4月に誕生した生成AI特化型スタートアップ( https://algomatic.jp/ )。カンパニー制を採用し、同時多発的な複数事業の立ち上げに取り組んでいるのが特徴。ネオセールスカンパニーでは営業領域に特化したサービスを展開。2025年1月より、営業AIエージェント『ネオセールス』シリーズの第1弾として、営業AIエージェント『アポドリ』( https://apodori.ai/ )を提供している。

■登場人物

・菊池 琢弥さん|ネオセールスカンパニー CTO

電気通信大学在学中から、セキュリティソリューションを手がけるスタートアップでソフトウェアエンジニアとしてのキャリアをスタート。以降、複数のスタートアップで経験を重ね、FinTech系スタートアップにてVPoEを務める。その後、飲食店向けSaaSプロダクトを展開するShowcase Gigでは、VPoTとして技術統括および開発組織の運営をリード。2023年8月、AlgomaticにネオセールスカンパニーCTOとして参画し、営業AIエージェント『アポドリ』の事業成長を技術面から牽引している。


・寺門 美穂|Findy Freelance事業部 カスタマーサクセス

スタートアップ企業の社長秘書を経験の後、初期フェーズの2018年8月よりFindyで働きはじめ、2019年5月に正式ジョイン。Findy FreelanceのCSとして、シード〜シリーズBのスタートアップ企業や大手企業を担当。エンジニア組織の課題に対する提案や企業にマッチしたエンジニアの紹介を精度高く行うことを得意としている。

Findy Freelance導入のきっかけは、事業フェーズの変化に伴う人手不足

──Findy Freelanceを導入いただく前、どのような課題があったのですか?

菊池:当時は、事業フェーズに組織規模が追いついていないような状況にありました。

私が所属するネオセールスカンパニーでは、2023年11月にゼロから事業探索を開始し、2024年春に「営業領域」に事業ドメインを定めました。そこからは、営業業務への理解とその解像度を高めるために営業代行に取り組み、その過程でAIエージェントを開発。2025年1月には、営業AIエージェント「アポドリ」として正式リリースしました。

ありがたいことに、リリース直後から想定を上回る数のお問い合わせをいただきました。しかし同時に、緊急度の高い追加開発が急増し、少人数体制ではすぐに対応が追いつかなくなってしまったんです。
とはいえ、私たちが取り組んでいるのは高度な開発が求められるサービス。採用基準を下げるわけにはいかず、開発ニーズは高まるのに採用はなかなか進まない—そんなジレンマを抱えていました。

──事業フェーズが大きく変わり、採用に課題が出てきたタイミングだったのですね。そのようななかで、Findy Freelanceを知ったきっかけについても教えていただけますか?

菊池:弊社の横断CTOである南里が、以前からファインディ様とお付き合いがあり、彼に仲介してもらったのがきっかけです。寺門さんと実際にお会いしたのは、2024年11月ごろだったと記憶しています。

寺門:そうですね。事業的にはまだPoCの段階で、当時は「業務委託か正社員採用か迷っている」とお話しされていたと思います。そのあと12月に商談をして、1ヶ月後に「アポドリ」のリリースがあり、2月にはFindy Freelance経由で1人目のエンジニアの方とご契約いただきましたね。

──当初は、業務委託の活用を進めていくと決まっていたのですか?

菊池:最初に商談した時点では、業務委託を活用するかどうかをまだ決めていませんでした。寺門さんには「良い方がいればぜひお会いしてみたいです」とお伝えした程度だったと思います。どちらかと言うと、「いざという時のための保険」としてご相談していた感覚に近いですね。実際、2024年12月の時点では、事業の方向性もまだ見えていない状況でしたので。

寺門:導入当初はペルソナについてのすり合わせに時間をかけていたのを覚えています。ネオセールスカンパニーの開発チームは、菊池さんをはじめハイスキルな方ばかりです。そのため、在籍されているエンジニアの方々との乖離が起きないように意識しながら、フィードバックをもとに解像度をあげていった期間でしたね。

菊池:そうですね。そうしているうちに事業フェーズが一気に変化し、急ピッチでエンジニアの確保を強化せざるを得ない状況になりました。そのタイミングで、Findy Freelanceを含め複数のエージェントサービスを本格的に導入する決断をしました。結果的に、スピーディかつ質の高い活用につながったと感じています。

Findy Freelance導入のきっかけは、事業フェーズの変化に伴う人手不足

──他社サービスと比べて、Findy Freelanceのサービスにはどのような印象をお持ちですか?

菊池:Findy Freelanceからご紹介いただくエンジニアの方々のスキルが総じて高いと感じています。紹介の頻度も多く、マッチングが難しいポジションであっても条件に合う方を見つけてくださるので、とても心強いですね。

加えて印象的だったのは、エンジニアの“熱量”です。これまで、フリーランスの方に対しては、高いスキルを持ちながらもプロジェクトや組織への関わり方に一定の距離がある、という印象を持っていました。しかし、Findy Freelanceからご紹介いただく方々は、技術力に加え主体的に関わろうとする姿勢を持った方が多く、良い意味で期待を裏切られました。

非常に信頼できるサービスだと思いますし、社内で他のカンパニーにも積極的におすすめしています。

──そう言っていただけてうれしいです!カスタマーサクセスについてはどう思われますか?

菊池:寺門さんの高いホスピタリティには、いつも感謝しています。面談にも必ず同席してくださるので、まるで経験豊富な人事が隣にいてくれているような安心感がありますね。

また、面談後には私からフィードバックをお伝えするのですが、最近は考え方がすっかりリンクしてきたのか、2~3分ほどで会話が終わってしまうことも多いんです(笑)。初期の頃と比べて、ご紹介いただく方とのマッチ度も明らかに高まっていますし、こちらのフィードバックを適切に反映してくださっているのを実感しています。

寺門:ありがとうございます! 菊池さんは具体的にフィードバックをくださるので、面談の回数を重ねる度に、課題がクリアになっている感覚がありますね。

──導入から半年ほどで自走力の高いエンジニアを活用できた理由はなんだと思われますか?

寺門:開発に注力すべき忙しい時期であっても、菊池さんが面談の時間をしっかりと確保してくださっていたからだと思います。お忙しい中でもご協力くださり、感謝しかありません。

菊池:こちらこそありがとうございます。実際、エンジニアの方は直接お会いしてみないと伝わらない部分も多いと思います。書類選考の段階では寺門さんに精査いただき、そのうえでご紹介いただいた方にはできる限り積極的にお会いするようにしています。

──導入してからこれまで、採用面や活用での何か変化はありましたか?

菊池:採用基準はそのものは変えていませんが、候補者の幅は確実に広がったと思います。

ネオセールスカンパニーは正社員と業務委託を区別しないフルフラットな組織で、メンバーの熱量を揃えるため、当初はフル出社していただける方を前提にしていました。ただ、出社にこだわることで優秀な方とのご縁を逃してしまうのは機会損失だと感じるようになり、現在はフルリモートでご活躍いただいている方もいます。

長くフル出社体制でやってきたこともあり、リモートワークを交えたチームコミュニケーションの最適解はまだ模索中です。しかし、稼働してくださっているエンジニアの“リモートワーク力”が非常に高いため、想像以上にスムーズに進められていて、本当に助かっています。

Findy Freelance導入のきっかけは、事業フェーズの変化に伴う人手不足

──今後の展望について、お話いただけますか。

菊池:まずは「アポドリ」を通じて、多くのお客様に確かな価値を届けられるよう、開発をさらに進めていきたいと考えています。アポドリをはじめとするAIエージェントサービスは、まだSaaSのような開発や顧客体験のベストプラクティスが確立されていない領域です。だからこそ、先駆者として市場を切り拓き、営業パーソンを強力にサポートできるマルチサービスを創り出すことで、大きなゲームチェンジを起こしていきたいですね。

また、開発生産性を飛躍的に高めるための開発プロセスの抜本的改善にも注力しています。コーディングエージェントなどを積極的に取り入れ、これまで100人のエンジニアが必要だったことを10人の組織で実現できるようにするのが目標です。例えば、会議で出たアイデアが会議終了時にはすでに実装されている―そんな未来を描いています。その実現に向け、今後も積極的に投資していくつもりです。

──今後が楽しみですね。

寺門:ネオセールスカンパニーを含めて、Algomaticの皆さんのスピード感には常に驚かされています。これから大きく成長していくであろう組織の採用活動に伴走させていただけて、私も光栄です!

菊池:ありがとうございます。確かに、まだ世の中には生成AIやAIエージェントに対して懐疑的な方もいるかもしれません。ただ、ネオセールスカンパニーには、その可能性を信じ、本気で価値を社会に届けようとしているメンバーが集まっています。

最先端の技術を存分に活用できる環境も整っていますし、生成AIに関心をお持ちの方とは、ぜひ一度お話できるとうれしいです。
──菊池さん、寺門さん、ありがとうございました!